鍼刺激の効果や機序などを調べるための研究で、偽せ鍼と呼ばれる物が使われることがあります。
例えば、
①ツボに鍼を刺す
②ツボに偽せ鍼(鍼先が刺入できない形状の物)をする
③何もしない
という3つのグループに分け、介入(鍼刺激)の前後で様々な指標の値の変化を統計処理します。
薬の臨床試験などでも、似たようなこと(二重盲検法)をしますが…。
ここで、②が①よりも効果が低かったり、③と同程度という結果が出ると、似せ鍼は効かないいう結論になります。
臨床的には、鍼先が刺さらない形状の鍼も何種類かありますが、これらは似せ鍼ではありませんし、効果がないとも思えません。
要は、使いようということです。