福島哲也という鍼灸師ですがなにか?

横浜、関内、馬車道にある『りゅうはい堂鍼灸院)』の福島哲也先生のブログです。過去ブログは他のスタッフの物もあります。

NHK特番「東洋医学ホントのチカラ」を視聴されたかたへ

先日、NHK東洋医学についての特番が放映されていました。ご覧になったかたも多いと思います。

 

内容についてのコメントは、あえてしませんが、何か悩んでいる心身の症状があるかたで東洋医学(そのうち鍼灸)に興味を持ったかたは、どこかで治療を受けてみるとよいと思います。

 

また、テレビに出演されていた先生のところは、しばらくは予約が取れないと思いますが、どうしてもというかたはチャレンジしてみてもいいかもしれません。止めませんよ!

 

たた、興味本意での単発での体験治療でのドクターショッピング(治療院巡り)は、あまりオススメしません。

 

 

 

毎回、劇的な効果を期待されても

初回の鍼灸治療で

 

何年も悩んでいる

 

慢性的な

 

ツラい症状(痛みやシビレなど)が

 

半減したり

 

ほとんど気にならなくなったりするかたも

 

ときどきいらっしゃいます。

 

 

ところが

 

2回目以降の治療では

 

初回のように

 

劇的な変化が

 

現れないことは

 

よくあります。

 

 

毎回

 

劇的な変化(効果)と

 

初回に受けたような

 

感動を期待されても

 

お応えできない場合が

 

ほとんどです。

 

 

ときには

 

ダイエットのときの

 

リバウンドのように

 

症状がぶり返したり

 

一時的に悪化したようになることも

 

珍しいことではありません。

 

 

また

 

あなたの

 

カラダとココロの

 

コンディションによっても

 

大いに変わってきます。

 

 

行った道を

 

帰るのには

 

やはり

 

同じだけの時間が

 

かかるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上手・下手の物差し

患者さんの

 

やってもらった(満足)と

 

治療効果は比例しません。

 

 

鍼の数が

 

多いから

 

余計に効くとか

 

使うツボの数が

 

少ないから

 

あまり効果がないとも

 

一概に言えません。

 

 

多くの場合

 

患者さんが

 

「少し物足りない」ぐらいが

 

適量刺激なのです。

 

 

また

 

刺激の強弱と

 

補瀉(エネルギー不足を補うこと/悪さをしているもの取り除くこと)というものは

 

全く

 

イコールでは

 

ないのです。

 

 

治療代金(値段)と

 

治療効果も

 

比例しません。

 

 

治療代を払うときに

 

「ああ、損した(高い)」

 

と判断するか

 

「ああ、得した(安い)」

 

と判断するかは

 

患者さんなのです。

 

 

治療(効果を含めて)が

 

期待通り以上であれば

 

10000円の治療代でも

 

安いと思うでしょうし

 

期待外れであれば

 

激安の380円や1000円でも

 

高いと感じるでしょう。

 

 

また

 

治療時間の長さ

 

についても

 

同様です。  

 

 

治療家の中には

 

地域ナンバーワン(自称)など

 

謳っているかたが

 

時々

 

いらっしゃいますが

 

治療そのものや

 

治療家に

 

上手も

 

下手も

 

ありません。

 

 

それを評価するのは

 

患者さんごとの

 

独断と偏見で

 

作られた

 

特殊な物差しなのです。

 

 

なお

 

この物差しの

 

目盛りは

 

いつも一定ではないのです。

 

 

 

 

 

○○日記

長年

 

慢性的な症状を

 

抱えている

 

患者さんの多くは

 

「どこに行っても治らない」

 

と訴えます。

 

また

 

症状の

 

程度についても

 

「楽になることはない」

 

などと

 

大袈裟に

 

話されるかたも

 

少なくありません。

 

 

朝起きて

 

夜寝るまで

 

全く同じなのでしょうか?

 

 

楽しく食事をしているときも

 

いつもと同じなのでしょうか?

 

 

仕事をしているときも

 

ずっと変わらないのでしょうか?

 

 

お風呂に入っているときも

 

変わらないのでしょうか?

 

 

いろんな治療を受けたあとも

 

変わらないなら

 

なぜ

 

鍼灸治療に

 

何回も

 

通っているのでしょうか?

 

 

症状には

 

必ず

 

波があるはずです。

 

 

試しに

 

簡単な

 

日記のようなものを

 

付けてみてください。

 

 

朝、昼、晩と

 

1日3回

 

あなたの

 

抱えている

 

ツラい症状の

 

程度を

 

数字で表して

 

記録してみましょう。

 

 

とても良い→1

 

少し良い→2

 

いつもと同じ→3

 

少し悪い→4

 

かなり悪い→5

 

とりあえず、最低1ヶ月は続けてくださいね。

 

何らかの「気づき」があると思います。

 

ずっと前って、いつのこと?

初診時は

 

鍼灸治療の前に

 

全員に予診表へ

 

記入をしていただいています。

 

 

そのあとに

 

詳しい問診を

 

させていただくのですが

 

問診表で

 

主訴(ツラい症状※痛みなど)は

 

いつから起きていますか?

 

というところに

 

 

「ずっと」とか

 

「ずっと前(から)」と

 

記入されるかたが

 

少なくありません。

 

特に

 

慢性的な症状を

 

訴えるかたの場合は。

 

 

でも

 

今朝からなのか

 

昨日からなのか

 

3日前からなのか

 

1週間前からなのか

 

1ヶ月前からなのか

 

3ヶ月前からなのか

 

半年前からなのか

 

1年前なのか

 

3年前なのか

 

10年前からなのか

 

子どもの頃からなのか

 

現在の仕事を始めてからなのか

 

事故や手術のあとなのか

 

その状況により

 

治療手段や

 

治療直後の変化が

 

だいぶ変わってきます。

 

 

開示される情報が

 

あいまいだと

 

患者さんの

 

抱えている状況の

 

原因や

 

誘因が

 

わかりにくいこともあります。

 

 

まあ

 

ご自分のツラさを

 

わかってもらいたいための

 

無意識の

 

誇張なのかもしれませんね。

 

 

なるべく

 

具体的に

 

ご記入くださると

 

助かります。

 

 

 

 

膝の痛み②「膝痛3」というツボ

膝の痛みへの

 

アプローチは

 

いろいろとありますが

 

鍼灸治療では

 

痛みのある部位とは

 

まったく

 

関係無さそうなところに

 

意外に

 

有効なツボが

 

あったりします。

 

 

例えば

 

肘のあたりに

 

「膝痛3」という

 

特効穴があります。

 

 

しかも

 

痛みのある箇所と反対側

 

(右膝の痛みならば左肘、左膝の痛みならば右膝)に

 

鍼を

 

するのです。

 

 

面倒くさい理屈は

 

省略しちゃますが

 

これって

 

面白いと

 

思いませんか?

母指CM関節症④

今回のような

 

親指の痛みに対して

 

どんなアプローチをしたのか

 

続きを

 

早く知りたい

 

と思っているかたも

 

いらっしるかもしれませんね。

 

 

同じような悩みを

 

抱えている

 

一般のかたも

 

何人かは

 

いるかもしれませんが

 

おそらく

 

同業者(鍼灸師)さんが

 

多いのではないか

 

と思います。

 

 

後学のために

 

少しだけ手順を

 

記してみます。

 

 

①左右の親指の

 

爪の際への

 

鍼(少商からの刺絡)。

 

 

②背中(主に肩甲間部)への

 

鍼および灸

 

③腹部と

 

左右の内くるぶし付近に

 

温灸をしました。

 

 

施術前の

 

ツラさを

 

10だとすると

 

施術直後には

 

7になったそうです。

 

 

ちなみに

 

①で勝負は

 

ほとんど

 

決まっていたような

 

気がしますが

 

患者さん自体が

 

違ったり

 

そのときの

 

こころと

 

身体の

 

状態が違うと

 

同じパターンでは

 

あまり

 

変化しない

 

かもしれません。

 

母指CM関節症③

「どこに行っても治らない」

 

という患者さんは

 

実は

 

御本人の

 

食生活や嗜好品

 

職場や家庭環境

 

のほうに

 

問題があるかたも

 

少なくありません。

 

 

今回の

 

患者さんは

 

アイスコーヒー好きなのと

 

喫煙習慣

 

それに

 

職場で

 

足元が

 

冷える環境にいる

 

というのが

 

気になりました。

 

 

母指CM関節症②

今回の患者さんは

 

「どこに行っても治らない」

 

とか

 

「とりあえず、痛みだけでもなんとかしてほしい」

 

などと

 

言っていましたが、

 

痛み自体に

 

フォーカスし過ぎているのか

 

いまの状態でいるのが

 

好き(あるいはメリットがある)なのか

 

わかりませんが

 

こういう人は

 

誰がやっても

 

すぐには

 

良くなりません。

 

 

だいたい

 

5年も

 

痛みが

 

続いており

 

いろんな人が

 

治療をしているのに

 

変わらない

 

(本人は悪くなっているという)のに

 

ドクターショッピング

 

(あるいは治療院巡り)を

 

しているのだから

 

メンタル面が

 

少し(だいぶ)病んでしまっているのでは

 

ないでしょうかね。

 

 

 

 

母指CM関節症①

母指CM関節症だと

 

診断され

 

左右の親指の

 

痛みを訴える

 

患者さんが

 

来院しました。

 

 

ちなみに

 

CMといっても

 

コマーシャル(commercial)

 

のことではありません。

 

 

母指CM関節

 

というのは

 

第1手根中手骨関節

 

のことで

 

親指の手前の甲の骨(第1中手骨)と

 

手首の小さい骨(大菱形骨)との

 

間の関節のことです。

 

 

この関節は

 

親指が

 

他の指と向き合って

 

つまむ動作をする

 

関節で

 

使い過ぎや

 

老化に伴って

 

関節軟骨が

 

磨り減りやすく

 

進行すると

 

関節が腫れたり

 

亜脱臼を

 

起こしたりして

 

親指が

 

変形してきます。

 

 

今回の患者さんは

 

5年前から

 

痛みがあり

 

片方は

 

医者から

 

勧められて

 

手術をしたのですが

 

痛みが取れず

 

もう片方の手術は

 

躊躇している

 

とのことでした。

 

 

鍼灸治療も

 

数ヶ所(片手以上の数)を

 

渡り歩いたそうで

 

一番長く通った所で

 

10回くらい(期間は約3ヶ月)

 

短い所では

 

2回(全く改善がなかったので止めた) 

 

とのことでした。